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忍び忍び

しのびしのび
副詞
1
標準
stealthily
文例 · 用例
禁断を犯す仕事であるから、二人は忍び忍びに家を出て、どんど橋のわきで落ち合うことになっていたように聴いていると彼女は云った。
むらさき鯉 半七捕物帳 青空文庫
死するも診察は受けじとて、堅く心に決しければ、人々には少しも気分に障りなき旨を答え、胸の苦痛を忍び忍びて、ひたすら母上の全快を祈るほどに、追々|薄紙を剥ぐが如くに癒え行きて、はては、床の上に起き上られ、妾の月琴と兄上の八雲琴に和して、健やかに今様を歌い出で給う。
福田英子 妾の半生涯 青空文庫
冷静を装っていながら空蝉も、源氏の真実が感ぜられるにつけて、娘の時代であったならとかえらぬ運命が悲しくばかりなって、源氏から来た歌の紙の端に、うつせみの羽に置く露の木隠れて忍び忍びに濡るる袖かな こんな歌を書いていた。
空蝉 源氏物語 青空文庫
葉子はいたずら者らしくそっと足音を盗んで、忍び忍び近づいて、いきなり岡と肩をすり合わせるようにして立った。
有島武郎 或る女 青空文庫
『河口の』(河口の関のあら垣や守れどもいでてわが寝ぬや忍び忍びに)と私は返しに謡いたかった」 女はあらわな言葉に羞恥を感じて、「浅き名を言ひ流しける河口はいかがもらしし関のあら垣 いけないことでしたわ」 と言う様子が娘らしい。
藤のうら葉 源氏物語 青空文庫
それからのちは忍び忍びに藤壺へ薫は通って行った。
宿り木 源氏物語 青空文庫
それを心得て、忍び忍びに、集まって参るよう、申しつけてもらいたい。
直木三十五 南国太平記 青空文庫
局の外には忍び忍びに、女の童の泣き声が続いてゐる。
芥川龍之介 好色 青空文庫
作例 · 標準
彼は敵に見つからないよう、忍び忍びと森の奥へと進んでいった。
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赤ちゃんが寝ている間、母親は忍び忍びと家事を済ませた。
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庭に忍び忍びと近づく不審な影に、犬が吠え始めた。
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忍び忍び(しのびしのび) — 幻辞.com