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解れ

ほつれ
名詞
1
標準
fray
文例 · 用例
そして一旦それが解れば、始めに見た異常の景色や事物やは、何でもない平常通りの、見慣れた詰らない物に変ってしまう。
散文詩風な小説 猫町 青空文庫
そして若し彼女等が此の世にゐないのだつたら…………どちらにしても、靴の音を聞く苦しみから、自分は全く解れることになるのだ。
梶井基次郎 川端康成第四短篇集「心中」を主題とせるヴァリエイシヨン 青空文庫
中にね、――潰島田に水色の手柄を掛けた――年数が経って、簪も抜けたり、その鬢の毛も凄いような、白い顔に解れたが――一重桜の枝を持って、袖で抱くようにした京人形、私たち妹も、物心覚えてから、姉に肖ている、姉さんだ姉さんだと云い云いしたのが、寂しくその蜜柑箱に立っていた。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
」と遣込むれば、濶歩に引返し、「だから最初に聞いたじゃないか、価値が解れば払うのさ。
泉鏡花 貧民倶楽部 青空文庫
盲縞の腹掛け、股引きに汚れたる白小倉の背広を着て、ゴムの解れたる深靴を穿き、鍔広なる麦稈帽子を阿弥陀に被りて、踏ん跨ぎたる膝の間に、茶褐色なる渦毛の犬の太くたくましきを容れて、その頭を撫でつつ、専念に書見したりしが、このとき鈴の音を聞くと斉しく身を起こして、ひらりと御者台に乗り移れり。
泉鏡花 義血侠血 青空文庫
(三十二) 何しろ、得体の判らぬ男であるが、何時まで睨み合っていても際限がないと、市郎の口も解れ初めた。
岡本綺堂 飛騨の怪談 青空文庫
そしてこれが解れば、文学の最も重大な精神が解ったのである。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
すぐに肩癖は解れた、と見えて、若い人は、隣の桟敷際へ戻って来て、廊下へ支膝、以前のごとし。
泉鏡花 南地心中 青空文庫
作例 · 標準
長年使ったタオルケットの端に、小さな解れを見つけた。
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セーターの袖口の解れを、母が丁寧に繕ってくれた。
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この古い布はあちこちに解れがあり、そろそろ寿命かもしれない。
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