蛩
蛩
名詞
標準
文例 · 用例
朱荷曲池のあと、緑萍蒼苔深く封して、寒蛩喞々たり、螢流二三點。
— 泉鏡太郎 『唐模樣』 青空文庫
新一はその間を蛩音をさせないようにして歩いた。
— 田中貢太郎 『狐の手帳』 青空文庫
それは人の蛩音のような蛩音であった。
— 田中貢太郎 『狐の手帳』 青空文庫
蛩音は直ぐ前に来た。
— 田中貢太郎 『狐の手帳』 青空文庫
間もなくまた何処からか蛩音が聞えて此方の方へ来るようであった。
— 田中貢太郎 『狐の手帳』 青空文庫
蛩音はすぐ前へ来た。
— 田中貢太郎 『狐の手帳』 青空文庫
昼間でも台所の部屋などは、ゴソゴソと穴蔵|蛩が幾つも飛んでいた。
— 林芙美子 『清貧の書』 青空文庫
机に凭るに窗外尚残蛩の啼くを聞く。
— 断膓亭日記巻之一大正六年丁巳九月起筆 『断腸亭日乗』 青空文庫