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重錘

じゅうすい
名詞
1
標準
文例 · 用例
つまりピアノ線の両端に重錘をつけたようなものを矢鱈と空中に打ち上げれば襲撃飛行機隊は多少の迷惑を感じそうな気がする。
寺田寅彦 烏瓜の花と蛾 青空文庫
重錘をかけて深い井戸に投げ込まれた灯明のように、深みに行くほど、君の心は光を増しながら、感じを強めながら、最後には死というその冷たい水の表面に消えてしまおうとしているのだ。
有島武郎 生まれいずる悩み 青空文庫
縄の末端に結びつけられた重錘の重さの相違で縄は動くのだ。
有島武郎 星座 青空文庫
と思へば、こは如何に、身は烏、嘴黒く黒金の重錘の下に羽平み、打つ伏す凄さ。
北原白秋 第二邪宗門 青空文庫
そこで、落し金の支点に近い一点を結んで、その紐を、倒れた場合水平となるように張っておき、その線の中心とすれすれに、頭髪の束で結んだ重錘を置いたと仮定しよう。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
すると、当然湿度が高くなるから、毛髪が伸長して、重錘が紐の上に加わってゆき、勿論紐が弓状になってしまう。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
なお、重錘初期以来のものは二十にあまるけれども、特に目立ったのは、巨大な海賊船の横腹に、時計や七曜円を附けたもので、刻字文によると、マーチャント・アドヴェンチュアラーズ会社からウイリアム・シシル卿(エリザベス朝に入ってから、ハンザ商人に弾圧を加えた政治家)に贈ったものであった。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
明らかにそれは、二重に重錘の加わった、失望を意味するのだから。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫