後巻
こうかん
名詞
標準
文例 · 用例
実際に扉の中で起こったはずの惨劇の結果――横たわる死骸――は、後巻で証拠物件を並べた陳列棚の中の現場写真で、ほんのちらと見せるだけである。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
ゴンクウルはこれらをも細大漏らす事なく精細に記述し批評したる後巻末に歌麿が秘戯画の説明を加へたり。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
更ニ後巻ヲ送致セヨ。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
やむなく、一益は、「この上は、彼らを先鋒とし、われわれは後巻して、進むほかあるまい。
— 第三分冊 『新書太閤記』 青空文庫
そう考えてゆくと、勢源の実弟治部左衛門は、豊臣秀次に刀術を教えているし、その門人山崎与五郎という上手は、富田家の聟になって、後に前田利長に仕え、末森の後巻に勇名をあげている。
— 吉川英治 『随筆 宮本武蔵』 青空文庫