腰斬
ようざん
名詞
標準
文例 · 用例
だから自分も肢解されようと腰斬にあおうと、そういうものなら甘んじて受けるつもりなのだ。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
多紀某の『広恵済急方』という医書に、雀の尻上を横|截りした図を出し、確か指を切って血止まらざるを止めんとならば、活きた雀を腰斬りしてその切り口へ傷処をさし込むべしとあったと記憶するが、これらいずれも応急手当として多少の奏効をしたらしい。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
漢時代に親殺しは、大逆罪として腰斬に處した。
— 桑原隲藏 『支那の孝道殊に法律上より觀たる支那の孝道』 青空文庫
腰斬とは罪人を裸體にし、鉞を以て腰斬するのである(『漢律考』卷二・卷三參看)。
— 桑原隲藏 『支那の孝道殊に法律上より觀たる支那の孝道』 青空文庫
是の天職を全うせむが爲に、彼等の或者は食を路傍に乞へり、或者は其の故郷を追放せられたり、或者は帝王の怒に觸れて市に腰斬せられたり。
— 高山樗牛 『美的生活を論ず』 青空文庫
おりから従卒のうずたかく盛れる菓子皿持ち来たりて、士官次室の話はしばし腰斬となりぬ。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
それは宦官政治の重圧にもよる事ながら、それに対して、知識の掘り起した法則の深さに心うたれ、死を賭け、冠を白階に置いて言うことだけは言って、承知の上で煮られ、炙かれ、裂かれ、腰斬された知識人達は、何と孤独で戦わねばならなかった事だろう。
— 中井正一 『知識と政治との遊離』 青空文庫