刻一刻
こくいっこく
副詞副詞-と
標準
moment by moment
文例 · 用例
そして、そこへ近づくその刻一刻には處女作を書き上げ得られなかつた寂しさ悲しさも、すつかり忘れてゐたのであつた。
— 南部修太郎 『處女作の思ひ出』 青空文庫
一字、一句、それが原稿紙の上に刻一刻と書き現されて行くのが、自分ながら私はどんなに嬉しかつたことだらうか?
— 南部修太郎 『處女作の思ひ出』 青空文庫
嵐は雨を添えて刻一刻につのる。
— 寺田寅彦 『嵐』 青空文庫
同時に私の真正面に刻一刻と大きな形をあらわして来る真黒な鉄の車に対して言い知れぬ魅力を感じた。
— 夢野久作 『線路』 青空文庫
実際園が書物に見入っているところを傍から見ていると、一刻一刻園が成長してゆくのが見えるようで、人見はおいてきぼりを喰いそうで、不安になるくらいだった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
そして、この宇宙の万物は「草木国土悉皆成仏」(涅槃経は専らこの思想を説き明す)と言って、生物も無生物も、みな満足の状態になれる可能性があり、事実、刻一刻とその境地を目指して進んでいるのです。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
「念々」とは一刻一刻の心を検めること、「即処に主となれ」とは自分の心の臨むすべての場所において、正念(正しきものの考え方)をうち建てよということであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
刻一刻地上の者は次第に小くなって遂には、一番高い山の頂さえ見えなくなって終った後は、四面ただ漠々として、いずれを見てもただ雲ばかり、両方の飛行船すら如何なる距離を以て進んでいるやら、形も姿も見えない。
— 押川春浪 『月世界競争探検』 青空文庫
作例 · 標準
刻一刻と状況は変化し、私たちは対応に追われた。
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試験の時間が刻一刻と迫り、焦りが募る。
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刻一刻と夜が明け、東の空が白み始めた。
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