輒
輒
名詞
標準
文例 · 用例
尤も上りは大抵どのくらいと、そりゃ予て聞いてはいるんですが、日一杯だのもう直だの、そんなに輒く行かれる処とは思わない。
— 泉鏡花 『薬草取』 青空文庫
そは輒く答へまつるべうもあらぬ御尋なり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
むかし母に手を拉かれて祭を見し貧家の子幸ありといはんか、今ボルゲエゼ家の賓客となりて歸れる紳士幸ありといはんか、そは輒く答へ難き問なるべし。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
姫の此詞はいたく我心を動して、我をして輒ち答ふること能はざらしめき。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
そは又|輒くは信じ難き豫言なり、おん身にふさはしからで我にふさはしかるべき豫言なり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
伊原さんはこの照葉の語原は覚束ないといっているが、いかにも輒ち信じがたいようである。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
成斎には二子三女があって、長男|生輒は早世し、次男|信之が家を継いだ。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
しかし渋江氏では輒ち動かなかった。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫