弓場
ゆば異読 ゆみば・ゆにわ
名詞多音語
標準
archery ground
文例 · 用例
獅子寺の大弓場で先生と懇意だから、從つて弟子たちに帳面が利いた。
— 泉鏡太郎 『春着』 青空文庫
十七 銀子が稽古に通っている、千葉神社の裏手に大弓場などもって、十くらいの女の貰い子と二人で暮らしている、四十三四にもなったであろう、商売人あがりの清元の師匠を、親父の後妻にしたらと、ふと思いつき、ある日磯貝に話してみた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
かつて深川で左褄を取っていた師匠は、万事ゆったりしたこの町の生活気分が気に入り、大弓場の片手間に、昔し覚えこんだ清元の稽古をして約しく暮らしているのだったが、深川女らしく色が黒く小締まりだったが、あの辺の芸者らしい暢気さもあった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
」 師匠も銀子の口車に乗り、やがて大弓場を処分して、藤本へ入って来たのだったが、入れてみると、ちぐはぐの親父と、銀子の所思どおりに行かず、師匠の立場も香しいものではなかった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
旁々お邸を出るとなると、力業は出来ず、そうかと云って、その時分はまだ達者だった、阿母を一人養わなければならないもんですから、奥さんが手切なり心着なり下すった幾干かの金子を資本にして、初めは浅間の額堂裏へ、大弓場を出したそうです。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
」これ大弓場の爺樣なり。
— 泉鏡花 『神樂坂七不思議』 青空文庫
それらの尾行者達をうしろに随えながら、胸にいちもつありげな宿の男が、やがて主水之介を導いていったところは、あまり遠くもない裏通りの大弓場です。
— 仙台に現れた退屈男 『旗本退屈男 第七話』 青空文庫
今日は当大弓場が矢開き致しましてから満四カ年目の当り日でござりますゆえ、いつもの通り、諸公方に御競射を願い、十本落ち矢なく射通したお方を首座に、次々と順位を定め、いささかばかりの心祝いの引き出物を御景品に進上致しとうござるが、いかがでござりましょう。
— 仙台に現れた退屈男 『旗本退屈男 第七話』 青空文庫
作例 · 標準
彼は毎日、弓場で練習に励み、腕を磨いている。
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この弓場は、歴史ある神社の一角に設けられている。
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弓場の静寂な雰囲気の中で、集中力を高めることができた。
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