鹿垣
しがき
名詞
標準
simple deer-hunting blind (horizontal branches and brushwood)
文例 · 用例
北は見渡す限り目も藐に、鹿垣きびしく鳴子は遠く連なりて、山田の秋も忙がしげなり。
— 川上眉山 『書記官』 青空文庫
それ故よう知っておりますが、つい此の河原に二十間四方も堀を掘りまして、ぐるりへ鹿垣を結いましてな、殿のお首はその垣の中に、西向きに据えてござりました。
— 第二盲目物語 『聞書抄』 青空文庫
さて第三は、秀次の公達や妻妾共が三条河原で斬られた日、鹿垣の外でその有様を窺い、阿鼻叫喚のこえに断腸の思いを忍んでから後の順慶であって、彼が舊主三成の残虐を恨み、豊臣氏の天下を呪って、不昧因果の歌を吟じつゝ乞食坊主にまでなり下ったのは、実にそれからなのである。
— 第二盲目物語 『聞書抄』 青空文庫
そうして翌八月の一日には、皆々此の世の暇乞いに文などを書きしたゝめたが、その間に三条河原では、二十間四方の堀を掘り、鹿垣を結い廻らし、三条橋の下に三間の塚を築き、秀次の首を西向きに据え、公達や女房達にそれを拝ませると称して、二日の朝早くからそこへ引き出したのである。
— 第二盲目物語 『聞書抄』 青空文庫
案のじょう、白川のほうから行く道にも、神楽岡から降る道にも、すべて、岡崎の草庵へかよう道には、鹿垣が囲ってあって、「ならぬ!
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫
「騒ぐな、馬の代を払うてつかわせばよかろう」「払うてさえくれれば文句はない」「それに待っておれ」「おお、待っていよう」 大勢も、配所の鹿垣の根や、そこらの草むらに腰を下ろして、まだ疑わしげに、がやがや云っていた。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
「あれが八|相山、宮部ノ郷、小谷から横山まで三里のあいだを、鹿垣、柵をもって遮断すれば、敵の出ずる道はもう一方しかありません」 藤吉郎はつぶさに説明する。
— 第四分冊 『新書太閤記』 青空文庫
彼は、その夜、西門へ総攻撃するようにみせかけて、ひそかによりすぐった強兵を巽にまわし、自身まッ先に進んで、鹿垣、逆茂木を打越え、城壁へ迫って行ったが、ひそとして迎え戦う敵もない。
— 草莽の巻 『三国志』 青空文庫
作例 · 標準
村の畑を荒らす鹿を防ぐため、共同で鹿垣を築いた。
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猟師は鹿垣の陰に身を潜め、獲物が来るのをじっと待った。
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このあたりには、昔の鹿垣の跡がまだ残っている。
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