幕吏
ばくり
名詞
標準
shogunate official
文例 · 用例
増大する窮民はその一揆の口実に徳政を称え、亦奢侈の結果負債に窮した幕吏も、此の点に於て相応じたのである。
— 菊池寛 『応仁の乱』 青空文庫
桂小五郎、久坂義助など幕吏の追跡頻りなので、長藩としては彼等に帰国の命を下し、邸内の有志等にも外出を慎しませてゐた。
— 池田屋襲撃 『大衆維新史読本』 青空文庫
中には、負債に窮した幕吏が、暗に暴民をそゝのかして、徳政令の発布を幕府に迫らしめるといふ有様で、義政の在職三十年に、徳政令を出すこと前後十三回に及んでゐる。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
頼氏では三樹三郎醇が前年攘夷を策して幕吏の逮ぶ所となり、此年江戸に斬せられた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
とくに旧幕吏の圧制に懲りまた欧米各国が言論の自由を貴ぶことを聞き深くこの点について自ら戒めたるがごとし。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
此度英船の参ル故ハ、長崎ニて英の軍艦水夫両人酔て居候処を、たれやら殺し候よし、夫を幕吏ニ土佐国の人が殺候と申立候よし。
— 慶応三年八月八日 坂本権平あて 『手紙』 青空文庫
右のつがふを以て幕吏が申スニハ、殺し候人が先ヅ横笛船ニて其場引取て又軍艦ニ乗うつり、土佐に帰り候と申立候よし也。
— 慶応三年八月八日 坂本権平あて 『手紙』 青空文庫
藩吏が来たり、幕吏が来たり、最近はこの堀盛などと顔見知りになったが、いずれも和人にはちがいなかった。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫