雪と墨
ゆきとすみ
表現
標準
diametric opposites
文例 · 用例
そのマシン油たるや、充分に運転しているジャックハムマーの、蝶バルブや、外部の鉄錆を溶け込ませているのであったから、それは全く、雪と墨と程のよい対照を為した。
— 葉山嘉樹 『坑夫の子』 青空文庫
ところが氏はどうしたものか雪と墨、鷺と烏ほど似もつかぬ「失業勞働者」という「概念」を「ごろつき」という現實の中から引つぱり出したために、無益に憤慨し、切齒し、罵詈し憐憫する必要が起り、ひいて「泥人形」ならぬ「現實」の僕自身もそのまきぞえを食うべく餘儀なくされたのである。
— 平林初之輔 『中西氏に答う』 青空文庫
幼児は外形を見、その外形を鵜呑みにするものだから、裏店に育っている子供と、生活様式の十分にととのっている家の子供とは、言葉でも動作でも、その鵜呑みにしているものが雪と墨ほどちがうので、一方はいかにも上等の人らしく、一方は下等に見える。
— 羽仁もと子 『たましいの教育』 青空文庫
えええ、あのお嬢さんはあなたにとってお主筋に当たる方、それにお生れがお生れですから女芸万般ねえ、何ひとつおできにならないということはなし、そりゃアあたしとは雪と墨、月とすっぽんほども違いましょうともさ。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
でも、源三郎様は、この植木屋とは月とすっぽん、雪と墨、くらべものにならない武骨な方に相違ない……。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
」「雪と墨で、へエ」「何方が雪で、何方が墨なんだ」「お關さんの方は大ざつぱで、氣前がよくて、そのくせ涙もろくて、お玉さんは細かくて、念入りで、油斷がなくて――まあ、そんなことで御座いますよ」 和七は巧みに話を外らせました。
— 二つの刺青 『錢形平次捕物控』 青空文庫
先の賢夫人とは雪と墨だ。
— 佐々木邦 『社長秘書』 青空文庫
しかるに、形こそムク犬を髣髴するものがあれ、その心術に至っては、雪と墨と言おうか、月と泥と言おうか、ほとほと呆れ返るばかりであるのです。
— 不破の関の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
彼の性格は私とは雪と墨ほど違う。
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二人の意見は雪と墨のように全く異なっていた。
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この二つの色は、まさに雪と墨のようだ。
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