諸陣
しょじん
名詞
標準
文例 · 用例
が、攻撃の令は容易に下らないのみか、御所の使番が三騎、白馬を飛ばして、諸陣の間を駆け回りながら、「義直、頼宣の両卿を、とりかわせ給うにより、先手|軍を始めることしばらく延引し、馬をば一、二町も退け、人々馬より下り、槍を手にし重ねての命を待つべし」と、触れ渡った。
— 菊池寛 『忠直卿行状記』 青空文庫
この時初めて、将軍から、「城兵は寄手を引き寄せて、夜を待つように見え候、早く戦いを令すべし」と、いう軍令が諸陣の間にふれ渡された。
— 菊池寛 『忠直卿行状記』 青空文庫
諸陣、しびれを切らすほど、毎日が無事だった。
— 第五分冊 『新書太閤記』 青空文庫
半日にわたるその日の戦区視察で、秀吉の作戦構想はほぼ肚がきまったらしく、その夜、帷幕のうちへ、諸陣地の将をあつめて方針を授けた。
— 第九分冊 『新書太閤記』 青空文庫
比類ナキ働キ哉ト、諸陣申合ヘリ。
— 第九分冊 『新書太閤記』 青空文庫
寛平法皇此事を聞しめして大におどろかせ給ひ、御車にもめし玉はず俄に御|沓をすゝめ玉ひて清涼殿に立せ玉ひ、斯と申せとおほせありしかども左右の諸陣|警固して事を通ぜず、是も時平が讒に一味する菅根の朝臣がはからひとかや。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
――と知った呂布は、「今だっ」と、勢いを得て、敵の中央に備え立てている紀霊、雷薄、陳紀などの諸陣を突破して、またたくまに本営に迫った。
— 草莽の巻 『三国志』 青空文庫
諸陣とも、一倍怠るなよ」 と、曹操は宵のうちから、特に江岸の警備に対して、厳令を出していた。
— 赤壁の巻 『三国志』 青空文庫