常傭
じょうよう
名詞
標準
文例 · 用例
美しい看護婦と、気に入りのモデルの娘を定まった死期までの間の常傭いにして、そこで彼は彼の自らいう「天才の死」の営みにかかった。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
塩をなめたって僕等あ一生懸命働きますからねえ……」 あとからあとから常傭、臨時が集まって来、予定にはいっていないこの時間潰しでタイムレコーダーの前は混雑した。
— 本庄陸男 『お菜のない弁当』 青空文庫
何時かは常傭工になれるだろうと、もう長い間戦争準備の陸軍食料工場でこき使われていた。
— 本庄陸男 『お菜のない弁当』 青空文庫
いゝかね、今度、われわれの方で、水道の管理と道路修繕のために常傭の人夫を二十名ばかりおかうと思つて、この春から勧誘にかゝつてるんだ。
— 岸田國士 『泉』 青空文庫
浄瑠璃寺の弥勒仏そっくりの顔をした由さんという六十ばかりになる常傭の植木屋と、仲間の六さんというのが、月に三度、庭を掃除しにくる。
— 久生十蘭 『春の山』 青空文庫
用心が悪いから、犬も飼わねばならず、名園ともいわれた庭がついている以上、常傭の庭師ぐらいは入れなければならない。
— 久生十蘭 『我が家の楽園』 青空文庫
常傭でない私の父は、十日も二十日も、仕事がなかった。
— 徳永直 『戦争雑記』 青空文庫
それで非常な高給を払わないと、一人前の大工を常傭にはできない。
— 中谷宇吉郎 『六三制を活かす道』 青空文庫