常職
じょうしょく
名詞
標準
文例 · 用例
君が服装のきたなきと耳の遠きとは君が常職を求むる能はずして非常の困窮に陥りし所以なるが、余ら相識るの後も一般の人は君を厭ひあるいは君を軽蔑し、余ら傍にありて不折君に対し甚だ気の毒に思ひし事も少からず。
— 正岡子規 『墨汁一滴』 青空文庫
彼はより多くを借入れ、かくて資本は、一製造業者がその常職業を止める必要なしに、一職業から他のそれに移転される。
— PRINCIPLES OF POLITICAL ECONOMY AND TAXATION 『経済学及び課税の諸原理』 青空文庫
無論屠殺を常職とする輩は、常にその穢を繰り返している事であるから、特に触穢をやかましく云った賀茂御祖神社では、その付近に屠者の住むを禁じたとの事もあったけれども、それも単に御祖神社だけの事で、他の大社にはそれが見えぬ。
— 喜田貞吉 『「エタ」名義考』 青空文庫
信長公は尊王のお志に篤いおかたで、室町幕府の秕政のため、式微にましました禁廷を御造営、また久しく絶えていた欠典をあげ、常職を継ぎ置かれるなど、武家政治はじまって以来、第一に忠臣の誠をお示しあそばしました……お家はこのかたの直流です。
— 山本周五郎 『夜明けの辻』 青空文庫