講中
こうじゅう
名詞
標準
religious association
文例 · 用例
扶桑講を講中としているところの、富士崇拝教の本殿である。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
講中でこそないが、私も富士崇拝者の一人として、黙礼をして、浅間本社へと足を運んだ。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
あれ引摺出せと講中、肩衣で三方にお捻を積んで、ずらりと並んでいやがったが、七八人|一時に立上がる。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
講中なんぞの揃らしい、目に立つ浴衣に、萌葱博多の幅狭な帯をちょっきり結びで、二つ提げ淀屋ごのみの煙草入をぶらつかせ、はだけにはだけた胸から襟へ、少々誇張だけれど、嬰児の拳ほどある、木の実だか、貝殻だか、赤く塗った大粒を、ごつごつごつと、素ばらしい珠数を掛けた。
— 泉鏡花 『露萩』 青空文庫
――ほんに、もうお十夜だ――気むずかしい治兵衛の媼も、やかましい芸妓屋の親方たちも、ここ一日二日は講中で出入りがやがやしておるで、その隙に密と逢いに行ったでしょ。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
「その居士が、いや、もし……と、莞爾々々と声を掛けて、……あれは珍らしい、その訳じゃ、茅野と申して、ここから宇佐美の方へ三里も山奥の谷間の村が竹の名所でありましてな、そこの講中が大自慢で、毎年々々、南無大師遍照金剛でかつぎ出して寄進しますのじゃ……と話してくれました。
— 泉鏡花 『半島一奇抄』 青空文庫
目で聞くごとくぱっちりと、その黒目勝なのをわしながら、橘に井げたの紋、堀の内|講中のお札を並べた、上原と姓だけの門札を視めて、単衣の襟をちょいと合わせて、すっとその格子戸へ寄って、横に立って、洋傘を支いたが、声を懸けようとしたらしく、斜めに覗き込んだ顔を赤らめて、黙って俯向いて俯目になった。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
一ツ狭い間を措いた、障子の裡には、燈があかあかとして、二三人居残った講中らしい影が映したが、御本尊の前にはこの雇和尚ただ一人。
— 泉鏡花 『菎蒻本』 青空文庫
作例 · 標準
村の講中の人々が寄進して、この立派な常夜燈が建てられた。
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年に一度、講中の仲間が集まって伊勢参りの計画を立てる。
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古い記録によると、この寺は地域の講中によって支えられてきたらしい。
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