鼻持ち
はなもち
名詞
標準
toleration of an odour
文例 · 用例
本來氣質の暗い陰氣な人が明るい快活な文章を書かうとするのも嘘であらうし、頭のそこに至らない人が、無理に皮肉やユウモアに富んだ文章を書かうとしたら、それは大概鼻持ちもならぬものにならう。
— 南部修太郎 『氣質と文章』 青空文庫
まかり間違うと、鼻持ちならぬキザな虚栄の詠歎に似るおそれもあり、または、呆れるばかりに図々しい面の皮千枚張りの詭弁、または、淫祠邪教のお筆先、または、ほら吹き山師の救国政治談にさえ堕する危険無しとしない。
— 太宰治 『父』 青空文庫
熱いところを、といかにも鼻持ちならぬ謂わば粋人の口調を、真似たつもりで澄ましていた。
— 太宰治 『服装に就いて』 青空文庫
趣味でキリストごっこなんかに、ふけっていやがって、鼻持ちならない深刻ぶった臭い言葉ばかり並べて、そうして本当は、ただちょっと気取ったエゴイストじゃないか。
— 太宰治 『新郎』 青空文庫
鼻持ちならん、と永い間、私はこの句を敬遠してゐたのだが、いま、いや、さうぢやないと思ひ直した。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
私は、鼻持ちならぬ美文の大家です。
— 太宰治 『風の便り』 青空文庫
少年の相変らずの思わせぶりが、次第に鼻持ちならなく感ぜられて来たのである。
— 太宰治 『乞食学生』 青空文庫
相変らず鼻持ちならねえ。
— 太宰治 『乞食学生』 青空文庫
作例 · 標準
彼は強烈な臭いにも鼻持ちする様子がなく、平然としていた。
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悪臭が漂う場所でも、鼻持ちしない人はすぐに慣れてしまう。
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「え、この匂い大丈夫?鼻持ちするタイプじゃないの?」
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