煎ずる
せんずる
動詞-ずる変動詞-他動詞
標準
to boil
文例 · 用例
一杯のお茶でなんという騒ぎだろうというであろうが、考えてみれば、煎ずるところ人間享楽の茶碗は、いかにも狭いものではないか、いかにも早く涙であふれるではないか、無辺を求むる渇のとまらぬあまり、一息に飲みほされるではないか。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫
よく熱病になった時土用の丑の日に採て乾て置いたどくだみ草を煎ずるとこういうような色になる。
— 小川未明 『不思議な鳥』 青空文庫
この黒色の硫化水銀にアルカリを加えて、温湯で煎ずると、忽然として赤色の朱、即ち硫化水銀の複合体にかわるのである。
— ――『仙書参同契』の解説―― 『古代東洋への郷愁』 青空文庫
これこの家の後見が、渠を挙て綾子の世継とせんずる内意あるによる。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
時に万籟寂として、地に虫の這う音も無く、天は今にも降せんずる、霙か、雪か、霰か、雨かを、雲の袂に蔵しつつ微音をだに語らざる、その静さに睡りたりし耳元に、「カチン」と響く鉄槌の音は、鼓膜を劈きて予が腸を貫けり。
— 泉鏡花 『黒壁』 青空文庫
第二十 因果の中に哀れを含みし言葉のふし/″\、横笛が悲しさは百千の恨みを聞くよりもまさり、『其の御語、いかで仇に聞侍るべき、只々親にも許さぬ胸の中、女子の恥をも顧みず、聞え參らせんずるをば、聞かん願ひなしと仰せらるゝこそ恨みなれ。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
第二十 因果の中に哀れを含みし言葉のふし/″\、横笛が悲しさは百千の恨みを聞くよりもまさり、『其の御語、いかで仇に聞侍るべき、只※親にも許さぬ胸の中、女子の恥をも顧みず、聞え參らせんずるをば、聞かん願ひなしと仰せらるゝこそ恨みなれ。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
……」「…………」「加盟にお拒みあることは、せんずるところ、法皇の御意にそむき奉ることにもなる。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫
作例 · 標準
この漢方薬は、一度水で洗い、弱火でじっくりと煎ずる必要があります。
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おばあちゃんが、風邪をひいた私に、生姜湯を丁寧に煎ずってくれました。
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まだ沸騰させないで、弱火でゆっくりと煎ずるようにしてください。
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