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サントニン

サントニン
名詞
1
標準
santonin
文例 · 用例
しかし、あの時夫人が何故ブラッド洋橙のみを取ったかという点に、僕は今まであの最短線――サントニン(駆虫剤)の黄視症を疎かにしていたのだ。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
それにまた、サントニン中毒特有の幻味幻覚などが伴ったので、あれほど致死量をはるかに越えた異臭のある毒物でも、ダンネベルグ夫人は疑わず嚥下してしまったのだよ。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
しかし、もう一つ、側面から刺戟してきたものがあって、奇妙なことに、その一つのサントニンが犯人にも影響を与え、その両面を合わせてみると、まるで陰画と陽画のように符合してしまうのだよ。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
この運命悲劇では、犯人がボルジアの助毒として用いた、サントニンによって、終局には自らが斃されなければならなかったのだ。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
何故なら支倉君、犯人はダンネベルグ夫人と同じに、自分もサントニンを嚥まなければならなかったのだから、当然そう判ると、あの枯芝を何故|跨がねばならなかったか――という意味が、判然とするだろう。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
しかし、サントニンが腎臓に及ぼした影響が、一方あの屍光の生因を、体内から皮膚の表面へ担ぎ上げてしまったのだ」 それから、法水は帷幕の中に入って、寝台の塗料の下にグイと洋刀の刃を入れた。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
したがって、サントニンによって浮腫や発汗が皮膚面に起ると、当然、そこに凝集している砒石の成分層が、ピッチブレンドのウラニウム放射能をうけなければならないだろう」「勿論現象的には、それで十分説明がつくだろうがね。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
「ところが、あの黄から紅――には、なおそれ以外にも別の意義があって、勿論僕が、サントニンの黄視症を透視したというのも、偶然の所産ではなかったのだよ。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
作例 · 標準
昔は回虫駆除のためにサントニンを服用したが、今はより安全な薬が普及している。
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祖母は「子供の頃、サントニンを飲まされた後は世界が黄色く見えた」と懐かしそうに語った。
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サントニンの副作用である色覚異常に驚いて、病院に駆け込む人がいた時代もあった。
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