太郎冠者
たろうかじゃ
名詞
標準
Tarōkaja (common name for a manservant)
文例 · 用例
あれは子供の時こそ愛嬌もありますが、髭の生えた口から、まかり出でたるは太郎冠者も見る人が冷汗をかきますよ。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
四 舞台なりし装束を脱替えたるあり、まだなるあり、烏帽子直垂着けたるもの、太郎冠者あり、大名あり、長上下を着たるもの、髪結いたるあり、垂れたるあり、十八九を頭にて七歳ばかりのしのぶまで、七八人ぞ立ならべる。
— 泉鏡花 『照葉狂言』 青空文庫
私は太郎冠者というやつ、腰に瓢があれば一さし御舞い候え、といいたい処でがしたが、例の下卑蔵。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
狂言の行中には、いつも少し魯鈍でお人よしな殿と、頓智と狡さと精力に満ちた太郎冠者と、相当やきもちの強い、時には腕力をも揮う殿の妻君とが現われて、短い、簡明な筋の運びのうちに腹からの笑いを誘い出している。
— 宮本百合子 『私たちの建設』 青空文庫
太郎冠者はそのチャンピオンとして登場しているのであった。
— 宮本百合子 『私たちの建設』 青空文庫
」とか何とか云うと、「へえ」と答えながらもう一人、黒い紗で顔を隠した人が、太郎冠者のような人形を持って、左の三色緞子の中から、出て来た。
— 芥川龍之介 『野呂松人形』 青空文庫
祇園会の山鉾を出す相談で、地獄の鬼が罪人を責めるところを囃子物に乗せてしようといふことに定まり、主人が罪人、太郎冠者が鬼の鬮を引きあてゝその稽古をするといふのです。
— 折口信夫 『春日若宮御祭の研究』 青空文庫
上は太郎冠者主人の使にて、伊勢参宮に同行のことを、主人のをぢに尋ねに行きしに、そこなる姫御寮より餞別の酒を賜り、所望によりて那須の語をなす。
— 三木竹二 『両座の「山門」評』 青空文庫
作例 · 標準
狂言では、太郎冠者が主人の命を受け、様々な騒動を巻き起こす。
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昔の屋敷には、太郎冠者と呼ばれる気の良い使用人がいた。
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太郎冠者の役は、狂言師にとって基本的な役柄の一つだ。
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ウィキペディア
太郎冠者(たろうかじゃ)は狂言に登場する役柄のひとつ。
出典: 太郎冠者 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0