近衛府
このえふ
名詞
標準
文例 · 用例
右近衛府の士官が宿直者の名を披露するのをもってすれば午前二時になったのであろう。
— 桐壺 『源氏物語』 青空文庫
近衛府の有名な芸人の舎人で、よく何かの時には源氏について来る男に今朝も「その駒」などを歌わせたが、源氏をはじめ高官などの脱いで与える衣服の数が多くてそこにもまた秋の野の錦の翻る趣があった。
— 松風 『源氏物語』 青空文庫
「中将が左近衛府の勝負のあとで役所の者を皆つれて来ると言ってましたからその用意をしておくのですね。
— 蛍 『源氏物語』 青空文庫
このごろの左近衛府にはりっぱな下士官がいて、ちょっとした殿上役人などは及ばない者がいますよ」 と源氏が言うのを聞いていて、女房たちは今日の競技を見物のできることを喜んだ。
— 蛍 『源氏物語』 青空文庫
左近衛府の舎人たちへは等差をつけていろいろな纏頭が出された。
— 蛍 『源氏物語』 青空文庫
右近衛府の溝川のあたりにうずめるということに代えて、西の渡殿の下から流れて出る園の川の汀にうずめてあったのを、惟光宰相の子の兵衛尉が掘って持って来たのである。
— 梅が枝 『源氏物語』 青空文庫
左右の大将は院の御養女の婿であり、御子息であったから列席するのがむろんで、そのために左右の近衛府の中将に競技の参加者が多くなり、小弓という定めであったが、大弓の巧者な人も来ていたために、呼び出されてそれらの手合わせもあった。
— 若菜(下) 『源氏物語』 青空文庫
奏楽者も石清水や賀茂の臨時祭に使われる専門家がより整えられたのであるが、ほかから二人加えられたのは近衛府の中で音楽の上手として有名になっている人であった。
— 若菜(下) 『源氏物語』 青空文庫
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近衛府(このえふ、こんえふ)は、令外官のひとつ。和訓は「おおきちかきまもり」・「ちかきまもりのつかさ」。唐名は「羽林」。
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