沼泥
しょうでい
名詞
標準
文例 · 用例
だらけた沼泥の塊りのやうな異様な獣が、足の下に毯の如くにうづくまつてゐる様子をチラリと見ると王は、今にも嘔吐を催し度い程気持が悪く、で、決してその方を見ないやうに力めてゐても、何かかう擽つたい糸のやうなもので引つぱり付けられるかのやうに思はれて、気が遠くなりさうになつた。
— 牧野信一 『闘戦勝仏』 青空文庫
第四十六回 ようやく公道に出ず高原の沼泥中に陥る泥中に没す もとより沼原池を行くのですから浅い水の所を渡ったり泥の中に入ったりして行かねばならん。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
丈八が、沼泥だらけになって上った時には、もうその姿は遙かなものになっていた。
— 吉川英治 『新編忠臣蔵』 青空文庫