田螺
たにし異読 タニシ
名詞
標準
pond snail (Viviparidae spp.)
文例 · 用例
なるほど這って行く様子はいかにも田螺かあるいは寄居虫に似ている。
— 寺田寅彦 『小さな出来事』 青空文庫
退職技手こぞりてひとを貶しつゝ、 わかれうたげもすさまじき、おのれこよひは暴れんぞと、 青き瓶袴も惜しげなく、籾緑金に生えそめし、 代にひたりて田螺ひろへり。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
それは今でも明記して居る人が有らうが、「たんたん、たん/\、田の中で……」といふ謡で、「おッかあも……田螺も呆れて蓋をする」といふのであつた。
— 幸田露伴 『震は亨る』 青空文庫
謡の意は婦人もまた裳裾を※げて水を渉るに至つて其影悪むべく、田螺も呆れて蓋をするといふのである。
— 幸田露伴 『震は亨る』 青空文庫
今日中|誰もお前を殺さない処を見ると、きっと田螺か何かで飼って置くつもりだらうから、今までのやうに温和しくして、決して人に逆ふな、とな。
— 宮沢賢治 『二十六夜』 青空文庫
今日中|誰もお前を殺さない処を見ると、きっと田螺か何かで飼って置くつもりだろうから、今までのように温和しくして、決して人に逆うな、とな。
— 宮沢賢治 『二十六夜』 青空文庫
……… 下諏訪へ來ると、七八|人、田螺を好きさうな、然も娑婆氣な商人風のが身を光らして、ばら/\と入つて來た。
— 泉鏡太郎 『魔法罎』 青空文庫
ゴゴンゴー、 田螺はのろのろ。
— 宮沢賢治 『シグナルとシグナレス』 青空文庫