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脱兎

だっと
名詞名詞-の形容詞
1
標準
(metaphor for) something unusually fast
文例 · 用例
夕食の少しまえに、私はすぐ近くの四十九聯隊の練兵場へ散歩に出て、二、三の犬が私のあとについてきて、いまにも踵をがぶりとやられはせぬかと生きた気もせず、けれども毎度のことであり、観念して無心平生を装い、ぱっと脱兎のごとく逃げたい衝動を懸命に抑え、抑え、ぶらりぶらり歩いた。
―伊馬鵜平君に与える― 畜犬談 青空文庫
それから、まるで脱兎のような勢で結論にはいりました。
宮沢賢治 ビジテリアン大祭 青空文庫
」 ヒルガードは一礼して脱兎のように壇を下りただ一つあいた席にぴたっと座ってしまいました。
宮沢賢治 ビジテリアン大祭 青空文庫
裳を乱して一旦は倒れたが又|忽ち跳ね起きて、脱兎の如くに表へ逃げ出そうとするのを、※は飛び蒐って又|引据えた。
岡本綺堂 飛騨の怪談 青空文庫
…… 直の妹なんざ、随分|脱兎のごとしだけれど、母様の前じゃほとんど処女だね。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
」 と脱兎のごとく、かねて計っていたように、この時ひょいと立つと、肩を斜めに、衣兜に片手を突込んだまま、急々と床の間に立向うて、早や手が掛った、花の矢車。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
」 静岡県……某……校長、島山理学士の夫人|菅子、英吉がかつて、脱兎のごとし、と評した美人はこれであったか。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
汗でぐしょぐしょになるほど握りしめていた掌中のナイフを、力一ぱいマットに投げ捨て、脱兎の如く部屋から飛び出た。
太宰治 古典風 青空文庫
作例 · 標準
犯人は警察の追跡を振り切り、脱兎のごとく逃走した。
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彼は、チャンスと見るや、脱兎のように現れた。
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提案されたアイデアは、市場に脱兎のごとく広まった。
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