機会主義
きかいしゅぎ
名詞
標準
文例 · 用例
仮に風俗に就いて予言が出来るとしても、夫は景気変動の予言以上に、機会主義的なものだろう。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫
ファシズムの流行と無論理とが、その現実主義的機会主義から来ていることは、この位いにしておいて、話しを所謂自由主義に向けることにしよう。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫
文学的自由主義者達は、自分のこの懐疑論的な本質を相当よく自覚しているらしく、その証拠には、彼等は意識的無意識的に、一身の利害に関する実際的行為をする段になると、機会主義的な現実主義者となって立ち現われる。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫
セクト主義者の政治はいつも併し、機会主義(オッポチュニズム)であって、そういうオッポチュニズム以外に、文学的自由主義者は「政治」的なものを知らないのである。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
その相当の部分が、例えば幹部の政治的抱負の小ささや人間的自信の低さや、機会主義的打算から、発していないとは云わない。
— 戸坂潤 『社大党はファッショ化したか?』 青空文庫
しかし、かれの明敏さと誠実さから出る言葉は、田川大作のような激情家や、飯島好造のような機会主義者の言葉とはいい対照をなしており、それが他の塾生たちの心の動きに及ぼした効果は、決して小さいものではなかった。
— 第五部 『次郎物語』 青空文庫
でない者は目先をはたらかす機会主義者になった。
— 風巻景次郎 『中世の文学伝統』 青空文庫
機会主義者の少数は追従と贈賄との巧みな使い方で案外な現世の幸福を得たし、隠者的な人たちは、その文学精神を鋭くすることによって、あてのない現実の生活から真珠を分泌させたのである。
— 風巻景次郎 『中世の文学伝統』 青空文庫