削取
削取
名詞
標準
文例 · 用例
ここへ来がけに酷く馬車で揺られたと言って、彼は背中のある部分だけ薄く削取られたような上着を着ていた。
— 島崎藤村 『家(上巻)』 青空文庫
額には悲しみの皺を畳み、頬は痛苦の鉋で削取られ、薄くなッた白髪の鬢をほうけ立たせ、眼は真ッ赤に泣き腫れている。
— 長崎ものがたり 『平賀源内捕物帳』 青空文庫
理髪師によって削取られた或男の鼻が、官吏の礼服を着けていろんな所に出没するという、甚だ巫山戯た小説であるが、そこにシリアスな人生観察が宿っていそうに推察される。
— 跋 『武州公秘話』 青空文庫