シニック
シニック
名詞形容動詞
標準
cynic
文例 · 用例
而も日が經つて行く内に、「猫又」の一語が表象するシニックな感じが、先生の人柄にぴつたり當て填まるばかりでなく、それが巧に先生を諷し得てゐるやうな氣持がして來た。
— 南部修太郎 『猫又先生』 青空文庫
シニックスやストアがいったように、単に情欲に打克つということが唯一の善と考うるより外はない。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
シニックやストイックはこの考を極端に主張した者で、これが為に凡て人心の他の要求を悪として排斥し、理にのみ従うのが一の善であるとまでにいった。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
当時西語にいわゆるシニックで奇癖が多く、朝夕好んで俳優の身振声色を使う枳園の同窓に、今一人|塩田楊庵という奇人があった。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
その一生をシニックな思弁で通した大人たちでも、思弁では割切りがたい甘さが残つてゐるものである。
— 坂口安吾 『木々の精、谷の精』 青空文庫
彼は然し思索癖の哲人に似合はず、きはめて現実的な実際家でもあり、富子を口説くときも、天妙教へ乗りこむ時もさうであつたが、かういふシニックな御仁は年と共に浪曼的に若返へるもので、彼が大学生の頃は鼻先で笑殺した筈の夜の王様の想念に、内々極めてリアルな憑かれ方をしてゐる。
— 坂口安吾 『金銭無情』 青空文庫
シニックか、それとも達者な巾着切りか。
— ДУЭЛЬ 『決闘』 青空文庫
しかし、そのこけた頬にうかんだ薄笑ひは、愛情のそれといふよりは、むしろシニックな自嘲の笑ひに近かつた。
— 『白鳳』第二部 『鸚鵡』 青空文庫
作例 · 標準
彼は根っからのシニックで、何事も疑ってかかる。
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「そんな理想論はシニックな私には通用しないね」と彼は冷笑した。
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シニックな視点から社会を分析する評論家が多い。
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