幻辞.com

征韓

せいかん
名詞
1
標準
文例 · 用例
だから、光秀征伐時代の秀吉は、機智があまり多くつて、人の同情を引かないが、征韓時代の豐太閤は大愚に似て、而も神々しいところがある。
岩野泡鳴 神秘的半獸主義 青空文庫
皇后征韓の時|手栽て、もし凱陣ならば蒼栄すべし、しからずんば枯亡せよといへり。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
貞世の文中皇后征韓の事に関するものは下の如くである。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
豊臣太閤征韓のとき船此洲に膠して甚危かりし故船頭与次兵衛自殺せしとなり。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
松浦郡は嘗つての神功皇后征韓の遺跡であり、湾内も水深く艦隊を碇泊せしめるに便利であったのである。
菊池寛 碧蹄館の戦 青空文庫
征韓偉略 水戸彰考館総裁川口|長孺の著で、秀吉の譜、宗氏家記、毛利家記、黒田記略、清正記等各部将の家記を始め、朝鮮の懲※録、明の明史までも参照して簡単ではあるが信頼すべきもの。
菊池寛 碧蹄館の戦 青空文庫
廃藩置県と征韓論 明治元年正月の鳥羽伏見の戦ひで始まつた維新戦争は、翌二年函館の幕軍が降伏して、一段落となり、輝かしい天皇親政の御世となつたが、しかし天皇親政の障害となるものは、徳川幕府だけではなかつた。
菊池寛 二千六百年史抄 青空文庫
明治六年の征韓論に就いての廟議の紛糾は、当時の重臣間に於ける文治派と武断派との意見の対立ではあるが、武断派の思想的背景としては、西洋文明の輸入に快からざる保守主義的傾向、攘夷思想の変形である国権論、武士階級の撤廃に対する不満、薩長専制に対する不平などが横はつてゐることを見逃すことが出来ない。
菊池寛 二千六百年史抄 青空文庫