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金屎

かなくそ
名詞
1
標準
slag
文例 · 用例
金屎か人間かわからない死骸が、蚊のごとく、ばらばら落ちては壁下の空壕を埋めた。
草莽の巻 三国志 青空文庫
その、ほんの少しづつ現はれて來るダイヤモンドは、内地の軍需工場であへなく消化されて、「石」自體のロマンティックな光澤の美は、鑛區を離れてゆくと同時に、流星が石に化してしまふが如く、はかなくその美を雲散霧消して、戰場の露となつてしまふのだ。
林芙美子 ボルネオ ダイヤ 青空文庫
クモのあの銀色の糸のおののきの様なかすかにはかなくそして又ないほど美くしい――、そうした気持のする返事であった、字一字の間にもあの赤い色と白粉の香りはしみ込んで居る様に思われた。
宮本百合子 ひな勇はん 青空文庫
ピカデリー広場行の乗合自動車はかなくそでつまったような黒いロンドンを一方から走って来てビショップ町の出入口から心配げな顔つきをした僅の男女をしゃくい上げた。
宮本百合子 ロンドン一九二九年 青空文庫
ワイルドがかなくそになってしまった辛酸の中で、ドストイェフスキーは宝石に自分を鍛えた、と。
一九四四年(昭和十九年) 獄中への手紙 青空文庫
ベルナールは一連の講義の最初で生理学はただ1つしかなくその領域は正常および病理的機能を研究することであると述べるのを習慣としていた。
伝記による医学史 偉大な医師たち 青空文庫
「あれが、かなくそ山です」 つき当りの巍峨たる一峰を指して、案内僧がひたいの汗を押し拭った頃、陽もちょうど中天、真夏の暑さは昇りつめていた。
第八分冊 新書太閤記 青空文庫
比較的多く行われているのは小僧鳥てあるが、それでも「鼻くそ」を「かなくそ」といって見たり、また「かれくそ食うか」という処もある。
野鳥雑記 野草雑記・野鳥雑記 青空文庫
作例 · 標準
溶鉱炉から排出された真っ赤な金屎が、ゆっくりと冷却用の溝へ流れていく。
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古い鍛冶場の跡地を掘り起こすと、真っ黒に変色した巨大な金屎の塊が出てきた。
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「この不純物を取り除かないと、強度の高い鋼鉄は作れないんだ。これが金屎だよ」
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精錬の過程で分離された金屎は、かつてはそのまま廃棄されるだけの厄介者だった。
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2
標準
iron rust
作例 · 標準
長年雨ざらしにされていた鉄柵の根元には、剥がれ落ちた金屎が層をなしている。
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「おい、このヤスリ、金屎が詰まって全然削れなくなってるぞ」
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ボルトが金屎で固着してしまい、どんなに力を込めてもスパナが動かない。
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廃船の甲板を歩くたび、足元でパリパリと乾いた金屎が砕ける音がする。
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ウィキペディア曖昧さ回避

金屎(かなくそ) スラグ - 鉱石を精錬する時に出る滓。鉱滓。 ドロス - 溶けた金属の浮きかすや不純物。 青森県八戸市・愛知県一宮市にある地名。 岡山県美作市金原の旧称。美作町成立時に改称。湯郷町を参照。

出典: 金屎 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0