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邸外

ていがい
名詞
1
標準
文例 · 用例
恋は多くの場合に発明の母であるが、彼もまたかいた手紙を邸外へ持って出て郵便で出すことを考えついた。
菊池寛 第二の接吻 青空文庫
と、一時止まっていたエンジンが始動し始め、京子と倭文子との顔が並んで、美しく微笑しながら、家人にあいさつしたかと思うと、自動車は一二度の警笛の音を名残りに邸外へ走り去った。
菊池寛 第二の接吻 青空文庫
――邸外で、働いたのか、町の中で、働いたのか、それとも、奉公に上ってからか――一体、深雪は、何うして暮しているのだろう) そう思うと、益満の面影が、ぼんやりと、眼の底に浮んできた。
直木三十五 南国太平記 青空文庫
峰丹波がこの不知火流の名跡を継ぎ、司馬十方斎のあとを襲うとの披露をしてしまったあとで、あの柳生一刀流の連中に正式にかけあって、邸外へおっぽり出してしまおうという魂胆。
日光の巻 丹下左膳 青空文庫
親族達は、老人が死ぬと直ちに一致協力して、別に何の特権もないことが判って居る喜助を邸外に抛り出したのであろうか。
海野十三 仲々死なぬ彼奴 青空文庫
この頃は男子は婦人と共に邸内は勿論邸外に同行する事は余りなかった。
内藤鳴雪 鳴雪自叙伝 青空文庫
私が小さい頃稀に邸外へ出たのでも、よくその死骸を見た。
内藤鳴雪 鳴雪自叙伝 青空文庫
風呂は歴々の家の外は、自宅に無いので、邸外の風呂屋へ行った。
内藤鳴雪 鳴雪自叙伝 青空文庫