全体性
ぜんたいせい
名詞
標準
文例 · 用例
寧ろ名辞以前にこそ全体性はあるのである。
— 中原中也 『芸術論覚え書』 青空文庫
即ち、統一だの全体性だのと称ばれるものは、其処に欠乏してゐたのである。
— 中原中也 『よもやまの話』 青空文庫
部分でありながら完結した全体性を持つこの異端児は、半導体屋のセンスからすればわけの分からないゲテ物に見える。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
それまでもっぱら工業的な側面で使われてきたコンピューター技術を、全体性を持った人間に奉仕する存在に変革する。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
形は全体性であり、行為の形は行為が主体と環境との間における成全的活動であるところに生ずるのである。
— 三木清 『哲学入門』 青空文庫
形は全体性であり、創造的綜合として形成されるのである。
— 三木清 『哲学入門』 青空文庫
そこでは物質的精神的人間の全体がそれの全体性において輝き始める。
— 三木清 『マルクス主義と唯物論』 青空文庫
だがそんなことよりも何よりも、批評家にとって、特にプロレタリア批評家にとって、早速とりかからねばならぬ仕事は、明治、大正、昭和三代を通じて築き上げられたブルジョア文学を全体性において、歴史的に、分析的に研究することである。
— 平林初之輔 『昭和四年の文壇の概観』 青空文庫