思わしい
おもわしい
形容詞
標準
satisfactory
文例 · 用例
卒業後彼をどこかの大学の助手にでも世話しようとする者もあったが、国籍や人種の問題が邪魔になって思わしい口が得られなかった。
— 寺田寅彦 『アインシュタイン』 青空文庫
だが、いつ越すかわからないよ」 湊は珍らしく表で逢ったからともよにお茶でも御馳走しようといって町筋をすこし物色したが、この辺には思わしい店もなかった。
— 岡本かの子 『鮨』 青空文庫
それから半月ほど経ったが、多吉も源次も思わしい成績をあげることが出来なかった。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
「学校は休んだの」 眼をつぶりながら、それと思わしい方に顔を向けて清逸はいってみた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
道庁から退けてきた人、郵便局、裁判所を出た人、そう思わしい人人が弁当の包みを小脇に抱えて、園とすれちがったり、園に追いこされたりした。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
眼も見えないまでに心が乱れて、それと思わしい方に母恋しさの手を延ばしてすがり寄った。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
ある寒い夕方野こえ山こえようやく一つの古い町にたどり着いて、さてどこを一夜のやどりとしたものかと考えましたが思わしい所もありませんので、日はくれるししかたがないから夕日を受けて金色に光った高い王子の立像の肩先に羽を休める事にしました。
— 有島武郎 『燕と王子』 青空文庫
ト頬杖か何か、物思わしい風情で、熟とこっちを視めるらしい、手首が雪のように、ちらりと見えるのに、顔は榎に隠れたんだ。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
seeming (to be)
作例 · 標準
例句