鉤爪
かぎづめ異読 カギづめ・かぎつめ
名詞多音語
標準
claw
文例 · 用例
いわく虎は山獣の君なり、状猫のごとくにて大きさ牛のごとく黄質黒章、鋸牙鉤爪鬚健にして尖り舌大きさ掌のごとく倒に刺を生ず、項短く鼻|然声を作すに及んではすなわち巍然として大なりとある。
— 虎に関する史話と伝説民俗 『十二支考』 青空文庫
三郎兵衛、おのれ、いで、魂を引ッ掴んで、焦熱地獄へ――」 と、いい表わし難い、鬼とも、夜叉とも、たとえようのない異形を見せて、長い鉤爪を伸ばして、つかみかかろうとするのを、「わあッ!
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
赤い目を光らせ、骨張った鉤爪で一度は人間だったものを掴み、子供がキャンディスティックを齧るようにその頭部にしゃぶりついていた。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『ピックマンのモデル』 青空文庫
鱗のついた鉤爪でも、黴だらけの体でも、半ば蹄のようになった足でもなかった――こういったどれでもなかったんだ。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『ピックマンのモデル』 青空文庫
四本の肢の内二本には大きな前足ないし鉤爪があり、彼らはこれを打ち鳴らしたり引っ掻いたりして会話するのだ。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『時間からの影』 青空文庫
それらの内二本の終端部には鉤爪ないし鋏があり、第三のものの終端部には赤色をしたラッパ状付属肢が四つあった。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『時間からの影』 青空文庫
私は鉤爪を鳴らすなにやら異様な言語を用いて、太陽系のあらゆる隅から島流しにされてきた知性(*4-4)と言葉を交わしたようだった。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『時間からの影』 青空文庫
それらが伴っていたのは絶望的な足掻き、ひぅひぅ鳴り襲いくる風の鉤爪を逃れた身体の捩り、半固体の大気を通り抜ける気の触れた蝙蝠のような飛行、颶風吹き荒れる暗黒をやり過ごすための狂ったような隠れ処への突入、崩落した石造建築を渡る荒々しい蹌踉と匍匐だった。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『時間からの影』 青空文庫
作例 · 標準
鷲が鋭い鉤爪で獲物をがっしりと掴み、大空へ舞い上がった。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
飼い猫がカーペットに鉤爪を引っ掛けてしまい、困った顔でこちらを見ている。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
化石から、その恐竜が巨大な鉤爪を持っていたことが判明した。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
ウィキペディア
鉤爪 は、動物の肢の先端において、根元から先にかけて内側に湾曲した爪のこと。狭義では哺乳類の爪の形態の一つであるが、それと同じような構造をした脊椎動物全般の爪をいうことが多く、爬虫類や鳥類などの爪も鉤爪である。昆虫などの節足動物のかぎ状の爪も、鉤爪と呼ばれる場合がある。
出典: 鉤爪 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0