八間
はちけん
名詞
標準
large hanging paper lantern (used in bathhouses, yose theatres, izakaya, etc.)
文例 · 用例
目の先七八間の所は木の蔭で薄暗いがそれから向うは畑一ぱいに月がさして、蕎麦の花が際立って白い。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
「あなた、あなた……」と、靴音を聞きつけてから七八間も歩いたかと思ふと、私は突然背後から呼び掛けられた。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
全体三十八間隔の中で、四分以上のものは四回、すなわち全体の約一割ぐらいのものである。
— 寺田寅彦 『電車の混雑について』 青空文庫
名にし負う神通二百八間の橋を、真中頃から吹断って、隣国の方へ山道をかけて深々と包んだ朝靄は、高く揚って旭を遮り、低く垂れて水を隠した。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
どれも赤い柱、白い壁が、十五|間間口、十間間口、八間間口、大きな(舎)という字をさながらに、湯煙の薄い胡粉でぼかして、月影に浮いていて、甍の露も紫に凝るばかり、中空に冴えた月ながら、気の暖かさに朧である。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
ある夏の夜ふけに、近所の源吉という十八歳の若者が小名木川の岸へ夜釣りにゆくと、七、八間ばかりはなれたところで突然に凄まじい水音がきこえた。
— 岡本綺堂 『深川の老漁夫』 青空文庫
七、八間ほども引っ返して、元八はそっと見かえると、虚無僧らの姿も女のすがたも、もうそこらに見えなかった。
— 十五夜御用心 『半七捕物帳』 青空文庫
近所の火消し屋敷に知っている者があるので、そこへ行って訊き出したら又なにかの掘り出し物があるかも知れないと、彼は酒屋の御用聞きに別れて七、八間ばかり歩き出すと、その隣りの大きい屋敷から提重を持った若い女が少し紅い顔をして出て来た。
— 朝顔屋敷 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
昔ながらの居酒屋には、入口に大きな**八間**(はちけん)が飾られていることが多い。
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浴場や寄席など、賑やかな場所でよく見かける**八間**は、雰囲気を盛り上げる。
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「わー、この提灯、すごく大きい!**八間**っていうんだね。」
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