那事
那事
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標準
文例 · 用例
五・一五だの、二・二六だの、何の面白くもないような事ばかり起って、いよいよ支那事変になり、私たちの年頃の者は皆戦争に行かなければならなくなった。
— 太宰治 『十五年間』 青空文庫
支那事変の影響は、一方、日本趣味の復活に結婚式の櫛笄等に鼈甲の需要をまた呼び起したと共に、一方大陸への捌け口はとまった。
— 岡本かの子 『娘』 青空文庫
俺も、今度こそは往ってと思っていたのに……」 ダネックがいった探検中止の報が真実とすれば、支那事変終止を早からしめる援蒋ルートの遮断も、魔境「天母生上の雲湖」征服もいっぺんに飛んでしまう。
— 天母峰 『人外魔境』 青空文庫
伯父の死後七年にして、支那事変が起った時、三造は始めて伯父の著書『支那分割の運命』を繙いて見た。
— 中島敦 『斗南先生』 青空文庫
支那事変に先立つこと二十一年、我が国の人口五千万、歳費七億の時代の著作であることを思い、その論旨の概ね正鵠を得ていることに三造は驚いた。
— 中島敦 『斗南先生』 青空文庫
仰せの通り、今回の事変(支那事変)について、北支方面に、上海方面に、従軍記者諸君や写真班諸君の活動は実にめざましいもので、毎日の新聞を見るたびに、他人事とは思われないように胸を打たれます。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
支那事変俳句(俳句研究十一月号所載)を読む、無慮三千句、そのうち私の身心を動かしたものが何句あるか、戦線句は拙くとも抜きがたい実感味がある、銃後句は造花のつまらなさだ!
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
其那事ではむしろ其儘中学を卒えて予備門へ入った方が、年数の上から云っても利益であったが、私ばかりではない、私と同じような径路をもって進んだ人が沢山あった。
— 夏目漱石 『私の経過した学生時代』 青空文庫