下卑
げび
名詞
標準
vulgarity
文例 · 用例
上品、下品の対立は、人事関係に基づいて更に人間の趣味そのものの性質を表明するようになり、上品とは高雅なこと、下品とは下卑たことを意味するようになる。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
たとえば「意気にして賤しからず」とか、または「意気で人柄がよくて、下卑た事と云つたら是計もない」などといっている場合、「いき」と下品との関係が言表わされている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
「大人、露西亜人にやられただ」 支那人の呉清輝は、部屋の入口の天鵞絨のカーテンのかげから罪を犯した常習犯のように下卑た顔を深沢にむけてのぞかした。
— 黒島伝治 『国境』 青空文庫
」 下卑た笑いをやっている。
— 黒島伝治 『防備隊』 青空文庫
やや荒んだ声で言われた下卑たその言葉と、その時渡瀬の眼に映った奥さんの睫毛の初々しさとの不調和さが、渡瀬を妙に調子づかせた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
が、喚き立てる子供達の当て擦りの下卑た荒々しい言葉が、あの緊密相な男の子の神経にかなり深刻に響いて、彼をいかに焦立たせるかとはらはらして堪らない気もした。
— 岡本かの子 『蝙蝠』 青空文庫
」 例の訛った下卑た語調。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
「たべられるものか、下卑なさんな。
— 泉鏡太郎 『十六夜』 青空文庫
作例 · 標準
彼は相手を蔑むような下卑た笑みを浮かべながら、契約書を突きつけてきた。
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そんな下卑た言い方をして相手を傷つけるのは、人間として恥ずべき行為だと言わざるを得ない。
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あの小説に出てくる悪役の、欲望に忠実で下卑た本性がリアルに描かれていてゾッとした。
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