船具
せんぐ異読 ふなぐ
名詞
標準
ship's fittings or rigging
文例 · 用例
親爺はK市の海岸通りの船具屋である、その義弟の家へ出かけた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
夕方になると私は足を濡らしながら貝殻を拾つてあそぶ、乾からびた魚や、時にはヨーロッパの船具や色の変つた砂粒など、波の上には新聞紙が漂つてゐることもある。
— 詩集(1)初期詩篇 『小熊秀雄全集-2』 青空文庫
岸本は太い綱や船具の積重ねてある側を通って、艫のところへもよく行って立って見た。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
――船具を忘れ、海鳥を忘れ、純白のハンケチの雲を忘れ、私は黒い空気の中で、不潔な老婆らと睫毛の周囲を舞踏した。
— 富永太郎 『断片』 青空文庫
ほかには船具の破片すら見付からなかったのです」
— 夢野久作 『幽霊と推進機』 青空文庫
夜が明けてみると、昨夜中、命をあずけてとりついていた板切というのが、船具の上にかぶせておく屋根だったことがわかった。
— 海野十三 『爆薬の花籠』 青空文庫
誰か、そのうえに乗っているのが、わかってきたので、帆村は、ただよう板切、船具おおいのうえによじのぼり、手を口のところへ、メガホンのようにあてがって、おーいおーいとよんだ。
— 海野十三 『爆薬の花籠』 青空文庫
舳で切り分ける波浪が、たいへん高くのぼって、甲板の船具を海へ持っていって仕様がないというのであった。
— ――金博士シリーズ・6―― 『戦時旅行鞄』 青空文庫
作例 · 標準
港の近くにある古い倉庫には、錆びついた錨や古いロープなどの船具が山積みになっている。
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「長い航海に出る前には、すべての船具に不備がないか徹底的に点検しろ」
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彼は趣味で集めたアンティークの船具を、自宅のリビングに飾って楽しんでいる。
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