末枯れ
うらがれ
名詞
標準
dying of the little twigs and branches
文例 · 用例
タウコギは末枯れて、水蕎麦蓼など一番多く繁っている。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
ひとつは、薫ゆる野茨の今は末枯れぬ、そこにしてまた新しき「日」は芽ぐみ、花もぞ咲くとつぶやきつ。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
三ひとつは、薫ゆる野茨の、今は末枯れぬ、そこにして、また新しき『日』は芽ぐみ、花もぞ咲くとつぶやきつ。
— 薄田淳介 『白羊宮』 青空文庫
夏もすでに末枯れかけたころで、ここは取分け陽の光にいつも翳があった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
もう朝夕は霜がおりて末枯れかかったとある叢の中に、夕陽を斜にうけて、金の輪でも落ちているように光るものがあった。
— 宮本百合子 『金色の口』 青空文庫
朝夕の霜で末枯れはじめたいら草の小径をのぼってゆくと、茶色の石を脚の高さ二米ばかりの巨大な横長テーブルのような形に支えた建造物がある。
— 宮本百合子 『女靴の跡』 青空文庫
百花園の末枯れた蓮池の畔を歩いていた頃から大分空模様が怪しくなり、蝉の鳴く、秋草の戦ぐ夕焼空で夏の末らしい遠雷がしていた。
— 宮本百合子 『九月の或る日』 青空文庫
彼の温室の前の方へ立ってズーッと彼方を見渡すと、多勢の人が歩き廻って居る時には左程にも思いませんけれ共、木の梢も痩せ草も末枯れて居ておまけに人っ子一人居ないのですからもうそりゃあそりゃあ広くはるかに見えます。
— 宮本百合子 『小さい子供』 青空文庫
作例 · 標準
例句