瀾亭
瀾亭
名詞
標準
文例 · 用例
そうだ、そうだ、松島には、伊達政宗が太閤からもらい受けたという観瀾亭がある。
— 年魚市の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
陸前の松島の観瀾亭に、伊達正宗が太閤から貰って、もたらして来た永徳の大作があるという噂を聞いたことが、一気にそこまで白雲を突進させようとして、ここ勿来の古関のあとに立たしめた本当の道筋でありました。
— 勿来の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
京都へおいでたら、智積院、大安寺、その他の永徳を見て、天球院の山楽を見ることを忘れてはなりませんよ――拙者が、これから行って見ようとする松島の観瀾亭というのは、伊達政宗が、桃山城のうちの一廓を、そのまま秀吉から貰いうけて建設したのだということで、その一棟全体が絵になっているそうだ。
— 勿来の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
それでも瑞巌寺の建築を考証したり、例の田山白雲が憧れている観瀾亭の壁画なんぞを玩味したりするだけの素養があればだが、それも七兵衛には望むのが無理です。
— 不破の関の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
十二 問題の七兵衛は、その日は観瀾亭の床下に昼寝をしておりました。
— 白雲の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
七兵衛が昼寝をするということは、盗人の昼寝という本文に合致することだから、あえて異とするに足りないが、特にこの月見御殿の観瀾亭の床下を選んだというのは、どういう了見であるか。
— 白雲の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
ただ抜群なる手柄だけでありさえすれば何のことはないのですが、実は、これらの物体は皆、観瀾亭の床下にあるべき品ではなく、五十四郡の伊達家の宝蔵の奥深く存在していなければならないはずの物体のみでありました。
— 白雲の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
最初の諸士を中心として、松島のすべて、塩釜方面と瑞巌寺の主なる面々が、みんなこの観瀾亭に集まって、縁の下の獲物の検分に移ると、舌を捲かないものはありません。
— 白雲の巻 『大菩薩峠』 青空文庫