触点
しょくてん
名詞
標準
文例 · 用例
フランス人と日本人との心持のピッタリ接触し得る接触点を示すものがマイヨオルのプラスティックであるかと思う。
— 寺田寅彦 『二科会その他』 青空文庫
ほんとうなら白金か何か酸化しない金属を付けておくべき接触点がニッケルぐらいでできているので、少し火花が出るとすぐに電気を通さなくなるらしい。
— 寺田寅彦 『断水の日』 青空文庫
鉄針と竹針とによる音色の相違はおそらく針自身の固有振動にも関係するだろうしまた接触点の弾性にもよるだろうが、これらの点を徹底的に研究すれば今後の改良に関する有益なヒントを得られるだろうと思われる。
— 寺田寅彦 『蓄音機』 青空文庫
上のまん中の二枚の歯の接触点から始まった腐蝕がだんだんに両方に広がって行って歯の根もとと先端との間の機械的結合を弱めた。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
二十日ばかりのお絹との接触点を振り返えると、今でもやっぱり彼女は謎であった。
— 徳田秋声 『挿話』 青空文庫
河上氏がそうであるごとく、ことに私は第四階級とはなんらの接触点をも持ちえぬのだ。
— 有島武郎 『宣言一つ』 青空文庫
しかしどれ程疎遠な物にもたまたま行摩の袖が触れるように、サフランと私との間にも接触点がないことはない。
— 森鴎外 『サフラン』 青空文庫
代助は、感受性の尤も発達した、又接触点の尤も自由な、都会人士の代表者として、芸妓を撰んだ。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫