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謀り

たばかり
名詞
1
標準
文例 · 用例
われこれを思いし時、心の冷え渡るごとき恐ろしきある者を感じぬ、貴嬢はただこの二人ただ自殺を謀りしとのみのたもうか、げに二郎と十蔵とは自殺を謀りしなるべきか。
国木田独歩 おとずれ 青空文庫
時に九月二日午前七時、伏木港を発する観音丸は、乗客の便を謀りて、午後六時までに越後直江津に達し、同所を発する直江津鉄道の最終列車に間に合すべき予定なり。
泉鏡花 取舵 青空文庫
後には銀平が手も無く得右衛門に一杯くわして、奪い行かむと謀りたり。
泉鏡花 活人形 青空文庫
) かくて下枝は滑川の八橋楼の裏手より、泰助の座敷に入りたるが、浮世に馴れぬ女気に人の邪正を謀りかね、うかとは口を利かれねば、黙して様子を見ているうち、別室に伴われ、一人残され寝床に臥して、越方行末思い佗び、涙に暮れていたりし折から、かの八蔵に見とがめられぬ。
泉鏡花 活人形 青空文庫
彼|衆くして我寡くば、先づ其生を謀り、我衆くして彼寡くば、努めて其勢を張る。
幸田露伴 囲碁雑考 青空文庫
依りてある寺を借り受けて教場を開き、夜は更に昼間就学の暇なき婦女、貧家の子弟に教え、母上は習字を兄上は算術を受け持ちて妾を助け、土曜日には討論会、演説会を開きて知識の交換を謀り、旧式の教授法に反対してひたすらに進歩主義を採りぬ。
福田英子 妾の半生涯 青空文庫
五 納涼会 同じ年の夏、自由党員の納涼会を朝日川に催すこととなり、女子懇親会にも同遊を交渉し来りければ、元老女史竹内、津下の両女史と謀りてこれに応じ、同日夕刻より船を朝日川に泛ぶ。
福田英子 妾の半生涯 青空文庫
こは大いに理由ある事にて、彼は全く変心せしなり、彼は妾の帰国中妾の親友たりし泉富子と情を通じ、妾を疎隔せんと謀りしなり。
福田英子 妾の半生涯 青空文庫