優渥
ゆうあく
形容動詞名詞
標準
gracious
文例 · 用例
想ふに姫の歸り來給ひしより、館の人々の我を遇し給ふさま、面色よりいはんも語氣よりいはんも、著く温和に著く優渥なるは、この優しき人の感化に因るなるべし。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
それでこの高大な優渥な思し召しに対しては充分に技芸員たるものは気を附けねばならぬことと思う。
— 帝室技芸員の事 『幕末維新懐古談』 青空文庫
その七十七「君恩優渥満家財。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
「臣は優渥なお言葉を賜りながら、覚えず酔いすごして、礼儀を失いました。
— 蒲松齢 『蓮花公主』 青空文庫
そもそも自分が最初|順化の宮殿で皇帝に拝謁した時、一介の商賈にすぎぬこの自分に、殿下はわざわざ手を差しのべて優渥なる握手を賜ったのである。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
畏くも 天皇陛下は該式場に親臨あらせられ、御親閲を賜り、優渥な勅語を賜うた。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫
今や何の幸運か、宣戦の大詔を拝して錦旗を大東亜に奉ずるの光栄を担う、聖恩優渥、感泣に堪えず、嘗て宿昔の覚悟を新たにして一切を天皇と祖国に捧げんことを期す」(猪俣氏、『中野正剛』より) 私は、この二つの態度を、必ずしも不合理に基く矛盾だとは思わぬ。
— ――主観的な覚え書き 『叛骨・中野正剛』 青空文庫
嘗て高山|樗牛は菅公論を著わして、道真が彼を登用して藤原氏の専横を抑えようとし給うた宇多上皇の優渥な寄託に背いたのを批難し、菅公の如きは意気地なしの泣きみそ詩人で、政治家でも何でもないと云ったことがあるが、そう云う点では時平の方が却って政治的実行力に富んでいたかも知れない。
— 谷崎潤一郎 『少将滋幹の母』 青空文庫
作例 · 標準
彼は常に優渥な態度で人に接する。
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王からの優渥なご配慮に深く感謝いたします。
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その会社の社長は、社員に対して優渥な待遇を提供している。
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