通鑑
つがん
名詞
標準
文例 · 用例
そういう時宗右衛門は五百を相手にして、『資治通鑑』の中の人物を評しなどして、容易に帰ることを許さない。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
東洋では『通鑑』に後漢の高祖が毒蛇を集めた水中に罪人を投じ水獄と名づけた。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
この二人はすでに漢籍も『通鑑』を読む。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
その時代私の読書における一つのエピソードは、塩谷温先生――その御尊父青山先生から私どもは学校で漢文を習った――のお宅に伺って『資治通鑑』を読むという小さな会に参加したことである。
— 三木清 『読書遍歴』 青空文庫
ところが、その約束の期日に一人も残らず帰って来たので、太宗は彼らが義を守ることの篤いのを感歎して、ことごとくこれを放免してやったという「資治通鑑」に載せてある記事に酷似しているけれども、今仔細に両者を比較するときは、大いにその趣を異にしていることが分るのである。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
これが當時の歴史の風となり、新唐書の後に間もなく司馬光が資治通鑑を作つたが、これは歴史の材料としては、新唐書から取ることを嫌ひ、舊唐書の方を取つたが、歴史の書き方は新唐書の體裁に近いものにするの外はなかつた。
— ――史記より清初まで―― 『支那史學史概要』 青空文庫
新唐書は史體に變化を與へたが、更に又一つ大變化を與へたのは司馬光の資治通鑑である。
— ――史記より清初まで―― 『支那史學史概要』 青空文庫
通鑑は單なる備忘録ではなく、一面より云へば通史の復興である。
— ――史記より清初まで―― 『支那史學史概要』 青空文庫