追い遣る
おいやる
動詞
標準
文例 · 用例
二 城内では、得体のわからない赤星に盾衝く剣客がいなかったので、かれをどうかして他の藩に追い遣るか、召抱えるかしなければならなかった。
— 室生犀星 『天狗』 青空文庫
「事情がお分り下されば牧野を左遷する理由はありません、あれだけの男を鉱山役所へ追い遣るのは御家のためにも損失です」「……辰之助が帰ると思うか」 静かな声だったが、兵馬は胸を撃たれたように息を引いた。
— 山本周五郎 『柿』 青空文庫
昔は六十を超えたる老人はすべてこの蓮台野へ追い遣るの習ありき。
— 柳田国男 『遠野物語』 青空文庫
其処へ第一の夫人である女優マドレエヌが現れてアルマンを叱り飛して其部屋へ追遣る。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
無理に逐ひやるのが気の毒のやうにもあつたのである。
— 長塚節 『隣室の客』 青空文庫