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さがせ
名詞
1
標準
文例 · 用例
私の机上には、有り合せの玻璃瓶に、菜の花が投げ込んである、これは弟にさせて、採って来たものである、天鵞絨のように、手障りの柔らかな青い葉が、互い違いになって、柱のような茎を取りまいて居る、此柱の頭から、莟みが花傘なりに簇がって、蛹虫の甲羅のように、小さく青く円くなっている。
小島烏水 菜の花 青空文庫
この辺で高頭君は、歩度測量計を失くしてしまい、私たち一同人夫と共に、附近の偃松を索したが、見当らずにしまった(後にこの歩度メートルは、登山家某君に発見せられて、上高地温泉宿に委托せられ、無事に持主の手に戻った)。
小島烏水 槍ヶ岳第三回登山 青空文庫
絶壁の下なる大深谷からは、霧がすさまじいいきおいで、皺嗄れ声を振り立てて上って来る、近づくほど早くなるかと思うと、端から砕けてサアッと水球を浴びせる、そうして呻りながら、尾根につかまり、槍先へ這いずり上って、犠牲になる生霊もがなと、し廻っている。
小島烏水 槍ヶ岳第三回登山 青空文庫
その中に倉橋君が来る、晃平を殿として、一行が揃う、こう霧がひどくては、方角も何も解らない、晃平は荷を卸して、路を索に出たが、無益に戻って来た、岩の間を点接して、トウヤクリンドウ、ミヤマキンバイ、ミヤマウスユキソウ、チングルマなどがあったが、風と霧と雨の中で、一々眼に止めていられない。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
川舟が上り、雨が降って、眠れる天龍が、起こって雲を呼び、雨を降らし、川底の石を転がすようになっては、死体の索は困難というよりも、至難になるであろう。
――生きる為に―― 山谿に生くる人々 青空文庫
そしてこのキリストを暗中に索せんとするがすなわちヨブの苦闘史である。
内村鑑三 ヨブ記講演 青空文庫
しかしキリストを知らぬヨブは、独りみずから愛の神の索に従わざるを得なかった。
内村鑑三 ヨブ記講演 青空文庫
そろそろ肉が無くなって、群烏は二羽立ち、五羽立ち、むらむらぱっと大部分飛び立ち、あとには三羽、まだ肉をして居残り、魚容はそれを見て胸をとどろかせ手に汗を握ったが、肉がもう全く無いと見てぱっと未練げも無く、その三羽も飛び立つ。
――新曲聊斎志異―― 竹青 青空文庫