緑青
ろくしょう異読 りょくしょう
名詞
標準
verdigris
文例 · 用例
今のような裾野となって、富士の登山が一しお悦ばれるのは、絨氈を布く緑青の草と、湿分を放散する豊富な濶葉樹林とにあろう。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
柏の踊りも今時だめだ、まばらの小松も緑青を噴く。
— 宮沢賢治 『沼森』 青空文庫
所々、岩に緑青がふいている。
— 黒島傳治 『土鼠と落盤』 青空文庫
鬼げし風の襖子着て、 児ら高らかに歌すれば、遠き讒誣の傷あとも、 緑青いろにひかるなり。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
見る間に水を離れて、すれ違って、背後なる木納屋に立てかけた数百本の材木の中に消えた、トタンに認めたのは、緑青で塗ったような面、目の光る、口の尖った、手足は枯木のような異人であった。
— 泉鏡花 『木精(三尺角拾遺)』 青空文庫
右手に鐘楼があって、小高い基礎の周囲には風が吹寄せた木の葉が黄色くまたは赭く湿れ色を見せており、中ぐらいな大さの鐘が、漸く逼る暮色の中に、裾は緑青の吹いた明るさと、竜頭の方は薄暗さの中に入っている一種の物※しさを示して寂寞と懸っていた。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
」 二人の影ももうずうっと遠くの緑青いろの林の方へ行ってしまい、月がうろこ雲からぱっと出て、あたりはにわかに明るくなりました。
— 宮沢賢治 『月夜のでんしんばしら』 青空文庫
湖は緑青よりももっと古びその青さは私の心臓まで冷たくしました。
— 宮沢賢治 『インドラ[※1]の網』 青空文庫
作例 · 標準
古い銅像の表面には、緑青が浮き出て、独特の風合いを醸し出していた。
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屋根に使われている銅板が、年月を経て美しい緑青色に変化している。
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このアクセサリーは、真鍮の表面にわざと緑青を発生させてアンティーク調に仕上げてある。
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ウィキペディア
緑青(ろくしょう)とは、銅が酸化することで生成される錆。青みがちな緑色をしていることから、そのように呼ばれる。
出典: 緑青 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0