呼び上げる
よびあげる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to call out
文例 · 用例
其等は一々高く振上げて衆に示され、接収役が鄭重な儀礼的誇張を以て、品名と贈呈者とを呼び上げる。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
看守は五六人の人を廊下に呼び上げると、その小さな鼻の上に乗せた眼鏡ごしに、ヂロリと不快な一瞥を残された者の上に投げてその儘皆んなの後をおふて奥の方に這入つて行つた。
— 伊藤野枝 『監獄挿話 面会人控所』 青空文庫
下からはまた二十本も三十本もの手を一度に挙げて、みんな仙太郎さんの方を向きながら、ろんじだのがれんだのという符徴を、罵しるように呼び上げるうちに、薑や茄子や唐茄子の籠が、それらの節太の手で、どしどしどこかへ運び去られるのを見ているのも勇ましかった。
— 夏目漱石 『硝子戸の中』 青空文庫
いずれも力のはいる見物で、三十余組の勝負に時はようやく移って正午に一息つき、日のようやく傾く頃、武州|高槻の柳剛流師範|雨ヶ瀬某と、相州小田原の田宮流師範大野某との老練な型比べがあって後、「甲源一刀流の師範、宇津木文之丞|藤原光次」 審判が呼び上げる。
— 甲源一刀流の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
鷄しののめきたるまへ家家の戸の外で鳴いてゐるのは鷄です聲をばながくふるはしてさむしい田舍の自然からよびあげる母の聲ですとをてくう、とをるもう、とをるもう。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
朝のつめたい臥床の中で私のたましひは羽ばたきをするこの雨戸の隙間からみればよもの景色はあかるくかがやいてゐるやうですされどもしののめきたるまへ私の臥床にしのびこむひとつの憂愁けぶれる木木の梢をこえ遠い田舍の自然からよびあげる鷄のこゑですとをてくう、とをるもう、とをるもう。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
海鳥ある夜ふけの遠い空に洋燈のあかり白白ともれてくるやうにしるかなしくなりて家家の乾場をめぐりあるいは海岸にうろつき行きくらい夜浪のよびあげる響をきいてる。
— 萩原朔太郎 『蝶を夢む』 青空文庫
作例 · 標準
司会者が壇上から次の演者を呼び上げた。
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彼の名前が抽選会で呼び上げられると、会場は歓声に包まれた。
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先生は、忘れ物をした生徒の名前を一人ずつ呼び上げた。
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