そそっかし屋
そそっかしや
名詞
標準
careless person
文例 · 用例
いきなり手を曳いて連れ込んだ、そのひき方がそそっかし屋で荒いので、私と顔を会わせた時は、よろけ加減で、お絹の顔が、ほんのりとなって、その長襦袢のしなやかな裳をこぼれた姿は、脊は高し、天井の黒い雲から糸桜がすらすらと枝垂れたようで、いや、どうも……祇園の空から降って来たかと思われました。
— 泉鏡花 『白花の朝顔』 青空文庫
そうしてこの狭山という男は、課長とか何とか偉そうな肩書を振りまわしているが、案外だらしのないそそっかし屋だ。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
してみると、われわれの先祖は、そそっかし屋揃いで、狸と※を兄弟か、従兄くらいにしか考えていなかったらしい。
— 佐藤垢石 『老狸伝』 青空文庫
「うちじゃ阿父さんと萬朝と二人、そそっかし屋がいるから」 口へ手を当てておすみは笑った。
— 正岡容 『小説 圓朝』 青空文庫
つまり、そんな人一倍のそそっかし屋だから、人生の戦い、芸の修業にも、はじめにあわてて喜んでしまい、とんだ失敗をやらかしたようなことになってしまったのかもしれませんや。
— 正岡容 『初看板』 青空文庫
ただ、こんなにも腐りきってしまっているときでも、性質のそそっかし屋だけはやっはり直らず、牛とまちがえて生葱を三度もガリガリと齧ってしまい、そのたんび年枝さんをふき出させましたよ。
— 正岡容 『初看板』 青空文庫
なにより音曲とモソモソした八さん熊さんと地でいくそそっかし屋と、これだけでこの間のうちまでとは比べものにならないくらい私の噺は明るくおかしく華やかになってきました。
— 正岡容 『初看板』 青空文庫
まだ誰も剣呑がって国も言わなければ年代にも触ってみないうちに、早くもその銘を言ってしまったところはなるほど、そそっかし屋であり正直者であることがわかります。
— 伯耆の安綱の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
私の友人はそそっかし屋で、いつも何か面白い失敗談を持っている。
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この前、そそっかし屋の彼が、またとんでもない勘違いをして笑われた。
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私は小さい頃からそそっかし屋で、よくものをなくしていた。
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