斑気
むらぎ
名詞
標準
文例 · 用例
この以外のものでは、クレーグ船長の非常な斑気を説明することは不可能である。
— 北極星号の船長 医学生ジョン・マリスターレーの奇異なる日記よりの抜萃 『世界怪談名作集』 青空文庫
斑気な次男がまず死んで、剛情な長男が次に斃れ、意気地のない三男は神経衰弱にかかって活動を中絶した。
— 三木清 『語られざる哲学』 青空文庫
常識に従うなら、青年の斑気など放置せよ、ということになる。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『チャールズ・デクスター・ウォードの事件』 青空文庫
名状し難い戦慄が溢れ出したが、彼は斑気に負けることも洞察を引き延ばすこともなかった。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『チャールズ・デクスター・ウォードの事件』 青空文庫
おそらくは、当惑するような記憶の空白を擬制記憶で埋めるべく意識下の精神機能が努め、その結果異様に空想的な斑気が起こるのであろう。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『時間からの影』 青空文庫
その言葉というのは:――「余は、余が娘との婚姻について、富と名声とを得べき機会をば単なる斑気のために抛擲する如き愚物に対し、これをきっぱりと拒絶するものである。
— A. キングスフォード A. Kingsford 『犬酸漿』 青空文庫