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胃の腑

いのふ
名詞
1
標準
stomach
文例 · 用例
そして選択してる内には自分で自分の胃の腑を洗濯してしまうことになるんだ。
葉山嘉樹 労働者の居ない船 青空文庫
一週間ばかり外米混入の飯を食いつづけた後、一日だけまぜものなしの内地米に戻ると、はじめて本当に身につくものを食った感じで、その身につくものが快よく胃の腑から直ちに血管にめぐって行くようで、子供らは、なんばいもなんばいも茶碗を出すのである。
黒島傳治 外米と農民 青空文庫
胃の腑の適当な充血と消化液の分泌、それから眼底網膜に映ずる適当な光像の刺激の系列、そんなものの複合作用から生じた一種特別な刺激が大脳に伝わって、そこでこうした特殊の幻覚を起こすのではないかと想像される。
寺田寅彦 詩と官能 青空文庫
胃の腑」と「詩」との間にはまだだれも知らないような複雑微妙の多様な関係がかくされているのではないかと思われる。
寺田寅彦 詩と官能 青空文庫
胃の腑はまたこの店の古典味をまで味うとする。
岡本かの子 食魔に贈る 青空文庫
差当り、出家の物語について、何んの思慮もなく、批評も出来ず、感想も陳べられなかったので、言われた事、話されただけを、不残鵜呑みにして、天窓から詰込んで、胸が膨れるまでになったから、独り静に歩行きながら、消化して胃の腑に落ちつけようと思ったから。
泉鏡花 春昼後刻 青空文庫
肺と胃の腑は同じでない。
宮沢賢治 北守将軍と三人兄弟の医者 青空文庫
クねずみはだんだん四方の足から食われて行って、とうとうおしまいに四ひきの子猫は、クねずみの胃の腑のところで頭をコツンとぶっつけました。
宮沢賢治 クねずみ 青空文庫
作例 · 標準
激辛カレーを一口食べた瞬間、熱い塊が食道を通り抜け、胃の腑に落ちていくのがはっきりと分かった。
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長年の苦労が報われたという知らせを聞き、ようやく胃の腑のあたりに溜まっていた重苦しさが消えていった。
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彼は冷えたビールを一気に流し込み、「ああ、胃の腑に染み渡るなあ」と満足げに独り言を漏らした。
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